月見山連合自治会住民集会
日時 2022年10月30日 13:00~14:30
場所 自治会館大広間
参加者 33名(会員31名、神戸市職員2名)
講師 神戸市危機管理室 危機管理監 筒井 勇雄 様
1.会長挨拶
・たくさんお集まりいただきありがとうございます。
・想定外を意識しなければならない。
・本日は防災セミナーと意見交換会の2部制で行います。
2.防災セミナー(災害時の防災情報と避難行動)
・講師 神戸市危機管理室 危機管理監 筒井 勇雄 様
・月見山地区はハザードマップ上の警戒区域などがあまりないので比較的安心であるが、自然災害は予測が難しい。備えに活かすため聞いて頂きたい。
1)阪神淡路大震災の教訓からの対策
・下敷きになった方の77%は近隣住民により救出されていた。初動が重要である。
・防災福祉コミュニティーがその教訓より結成された。
※初動の活動として初期消火、救出、避難誘導を担う。
・住宅の耐震、家具の配置固定を実施して下さい。
・通電火災(停電後の復旧時に発生する火災)当時6割の原因。避難時にブレーカーを落とす。
2)南海トラフ地震への備え
・下水送水管を整備し処理場を繋ぐ対策を実施した。(以前東灘下水処理場が不全となり混乱した)
・100~150年おきに発生、既に前回より70年以上経過している。
・津波は地震発生後約80分後に到達見込み、高さ最大で3Mを想定。
・安全の確保、火元、ブレーカー遮断などの安全確認、情報収集を行い、15分後には避難開始。
3)風水害の頻発化、激甚化
・H30/7西日本豪雨では土石流、山陽電車線路への土砂崩れ発生。総雨量466mm
・砂防ダム、河川改修等を進めた。しかし早めの避難が重要。
・集中豪雨はこの40年間で1.4倍に増えている。
4)警戒レベル・避難情報とは? (詳細はチラシを参照下さい)
・レベル3以上は市町村が発表する情報。⇒包括的に勘案し、避難情報を出す。
※レベル2(気象注意報)までは気象庁。
・ 避難の4つの行動。①行政指定の避難所、②安全な宿泊施設、③安全な親戚知人宅。④屋内安全確保
5)避難情報はどんな形で発信される?(神戸市発信)
・防災行政無線(外出時のきっかけに)、テレビ(dボタン活用)・ラジオ、携帯電話(情報配信サービスの利 用、ひょうご防災ネット)・パソコン
6)日頃からの備え
・いざという時に考えるのは難しい⇒日頃からどのような行動をとるか決めておく。
・暮らしの防災ガイド(ハザードマップ)の活用、避難所の事前確認、近くの危険個所の確認。
※6月前半に各ご家庭に配布されています。
・大雨時の内水氾濫。雨水管、側溝の水あふれに注意。水があふれた場合は側溝などの水路と道路の境界が見えにくくなるので、転落に注意が必要。
一部月見山町3丁目が該当しています。
・危険個所の把握をして下さい。家庭内持出品の準備。避難行動のルールをあらかじめ決めておく。
7)質疑応答
・天井川は大丈夫なのか?大雨時に不安を感じている。
⇒大丈夫と判断しているが、建設局が適宜点検を実施している。
・避難行動がし難い場合、近くの安全な建物へ避難できるよう、事前に協定はできないのか?
⇒深夜に危険のピークが来ると判断した場合、明るいうちに避難情報を出す。現状協定は結べていない。今後の課題としたい。
・自治会として準備しておくことはありますか?
⇒避難所である学校には発電機などいろいろな物資を備えている。自治会もできれば、
毛布、食料、発電機等、地域の細かなニーズに対応していただければと思います。災害時の初動対応の役に立つのでは。
・阪神大震災時、満員で避難できなかった。災害の大きさにもよるが、どれだけの受け入れができるのか?
⇒緊急避難場所(一時避難)、避難場所(避難生活)の違いがあるが、避難場所を増やしている。学校だけでなく、地域福祉センター、一部老人施設など。
・月見山3丁目の内水氾濫の場合、南側の対策は?
⇒その周りも危ないと理解し避難判断してほしい。
3.地域の意見交換
・地域の方が集う機会なので、いろいろな話を聞きたい。
⇒HPのPR。この夏より環境局のご協力により、不法投棄の対応対策が進んでいる。等々活動状況の報告を実施。
・野澤副会長よりまとめ。 バス旅行のご参加をお待ちしています。今日はありがとうございました。
以上